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2007年03月17日

メールが送信できない!

今年の1月ごろから、個人用のメールが一切送信できなくなってしまった。
忙しさにかまけてなかなか手をつけられなかったが、さすがにいつまでも放置しているわけにもいかず、2ヶ月経ってやっと重い腰をあげた。

【現象】
・現象発生前後でメール関係の設定、および環境は変更していない
・受信は出来る
・送信すると下記エラーメッセージが返ってくる。(一部文字化けしてますが。。)

This is the AVG E-mail Scanner program.

I'm sorry to have to inform you that the message returned
below could not be delivered to one or more destinations.
The E-mail server has responded with the following error:

-------------------------------------------------------------------
Cannot open smtp connection to '***.***.***.***'
Connect: �Ú‘±ŤĎ‚Ý‚ĚŚÄ‚ŃŹo‚µ�ć‚Ş�ę’č‚ĚŽžŠÔ‚đ‰ß‚¬‚Ä‚ŕ�ł‚µ‚­‰ž“š‚µ‚Č‚©‚Á‚˝‚˝‚ß�A�Ú‘±‚Ĺ‚«‚Ü‚ą‚ń‚Ĺ‚µ‚˝�B‚Ü‚˝‚Í�Ú‘±ŤĎ‚Ý‚Ě�z�X�g‚މž“š‚µ‚Č‚©‚Á‚˝‚˝‚ß�AŠm—§‚ł‚ę‚˝�Ú‘±‚ÍŽ¸”s‚µ‚Ü‚µ‚˝�B (10060)

-------------------------------------------------------------------

Your e-mail message is being returned to you in the next part of this
message. Try to send the message again.

Should you need assistance, please contact your administrator or your
Internet service provider.


【メール送信環境】
メーラ(Thunderbird 1.5.0.10)
⇒ウィルス対策ソフト(AVG Free Edition 7.5)
⇒プロバイダ(DION)
⇒送信メールサーバ(ロリポップ!)

メールはAVGから送られており、プロバイダとのソケット接続に失敗しているようだ。
ローカル環境は何も変わっていないのに、2ヶ月以上も送信だけできないのは何故?
外部に原因アリとみてDIONのサイトを調べていたら・・・ビンゴ!
DION|セキュリティ・ルール(迷惑メール対策-Outbound Port25 Blocking)
どうやら迷惑メール対策の一環で、私のようにプロバイダ以外のメールサーバを利用している場合、ポート番号をSMTP標準の25番から587番に変更することで、プロバイダのメールサーバ経由の送信経路と切り離して監視するのが目的らしい。
というわけで、AVGの設定を変更することで解決!
(具体的な設定方法はこちらを参考にしました)

しかしこんな大事な変更なのに、ちっともアナウンスが無かったぞ、DION。。(怒)

2006年01月23日

Thunderbird1.5で送信した添付ファイル名が化ける

私は公私ともメーラにThunderbird 1.5(以下TB)を使用している。
今日、そのTBがらみでトラブルがあった。
作成した資料をメールに添付して送信したのだが、受取人から添付ファイルがおかしいと連絡が続々と入ってきた。
状況をまとめると下記の通り。

・実際に送付したのはLZH形式に圧縮したファイル
 ファイル名は2バイト文字
・受取人のメーラによって現象が異なる
  Outlook Express(以下OE)の場合:
  ⇒添付したファイル名が「att<数字>.dat」となっている
  Becky!の場合:
  ⇒ファイル名が一部欠落している

TB 1.5はリリースされたばかりなので、バグの可能性があると思い調べたところ、…ビンゴ!

まずOEの現象は、バグではなくOEがRFC2231に対応していないため。
「RFC2231」とは、添付ファイル名の多言語での扱いを規定する標準規格のこと。
TBではバージョン1.5からRFC2231での添付ファイル送信がデフォルト設定となっていたため、未対応のOEで受信するとこのような現象が起こってしまう。

次にBecky!の現象は、TBのバグによるもの。
Becky!はRFC2231対応メーラだが、TBでRFC2231の実装に一部誤りがあるため、ファイル名が欠ける現象がでたようだ。

この問題は次期バージョンで修正されるらしいが、問題が解消されてもOEでは正しく表示されない。
このままでは仕事上問題があるので、設定を変更し、これまでの仕様に戻すことにした。
パッチはここに用意されているが、下記手順でも変更可能だ。

1.メニューの[ツール]>[オプション]を選択
2.オプションウィンドウの[設定]タブを選択
3.設定エディタボタンを押下すると、about:configウィンドウが表示される
about_config.JPG

4.フィルタに「mail.strictly_mime.parm_folding」と入力
5.リストに表示された項目をダブルクリック
6.整数値0を入力し、[OK]ボタンを押下

【参考】Mozilla Japan ナレッジベース

2005年12月27日

分割された添付ファイルの結合方法

受信したメールの添付ファイルが分割されていた。
メールのヘッダを確認すると、送信者が使用しているメーラはBecky!だった。
たしかBecky!には、設定されたサイズを超えるとファイル分割する機能があったと思われる。

それでは添付ファイルを結合・復元しようとしたが、どうもやり方がわからない。
ちなみに私が使用しているメーラはThunderbird(バージョン1.0.7)。
色々と調べたところ、どうやらThunderbirdは分割された添付ファイルの結合に未対応らしい。
今どき添付ファイルの分割・結合が出来ないのは結構しょぼいぞ・・・。

それなら手作業でで結合してみよう。
添付ファイル部分はBase64という形式でエンコードされている。
Base64というと難しそうに聞こえるが、要はバイナリをテキストに変換したものである。
添付ファイル部分をテキストエディタで結合し、Base64のデコーダにかければハイ出来上がり。
しかしデコーダを探してダウンロードする手間を考えると少々面倒だ。
そこでWindows標準でバンドルされているOutlook Express(以下OE)を使用して、下記の手順でやってみた。

1.Thunderbirdで、分割されたメールすべてをファイルとして保存。
  リスト上でメッセージを選択し、メニューから[ファイル]>[名前をつけて保存]>[ファイル]を選択
  "*.eml"という拡張子で任意の場所に保存
2.OEを起動
3.1で保存したファイルをOEのウィンドウへドラッグ&ドロップ
4.OEのリスト上で分割されたメールをすべて選択し、メニューから[メッセージ]>[まとめてデコード]を選択
5.下図の画面が表示されるので、[上へ][下へ]両ボタンを使ってメールを送信順に整列
  ※順番を間違えると正しく復元されないので注意!
decode.JPG
6.[OK]ボタンをクリックすると、メールが復元される

ぜひ一度お試しあれ。

【参考リンク】
もじら組Forum
@IT:Windows TIPS

2005年12月14日

HDDのデータ完全消去

会社でヒマそうにしている新人に、総務が仕事を振ってきた。
内容は「廃棄PCのHDDをハンマーで叩き壊す」。
社内の情報を漏洩させない為にディスクを読めなくする、という。
確かにセキュリティの観点から大事なことだし、データを復元できなくするという点においてHDDの物理的破壊は確実な方法だ。
しかしかりそめにもSI(システムインテグレータ)認定企業なんだから、もう少し頭を使ってもいいだろう・・・。
というわけで、データを完全に消去する方法を調べてみた。

HDDのデータは、「ごみ箱」を空にしたりフォーマットをかけても完全に消去されるわけではない。
この場合インデックス(目次みたいなもの)が削除されるだけで、データ本体は消去されずに残っている。
当然、ファイル復元ソフトを使用することでファイルを元通りに戻すこともできてしまう。
データを復元不可能にするには、データ本体部分に何らかのデータを上書きする必要がある。
市販のソフトや業者の消去サービスを利用するのも手だが、何もカネをかけないと出来ないわけではない。
有償のツールに勝るとも劣らないフリーウェアも存在するので、そのうちのいくつかを紹介する。

(1)cipher.exe
WindowsのOS標準機能として実装されているツール。
Windows2000(SP3以降)およびWindowsXP Professionalに付属している。
コマンドプロンプトで/wオプションを付加して実行する。
(例)Dドライブのデータ消去
>cipher /w:d:

消去方法は米国防総省の方式(DoD)に準拠している。
下記の手順で3回書き込むことで、メディアの残留磁気の影響をなくすらしい。

1.オール0のデータを書き込み
2.オール1のデータを書き込み
3.ランダムなデータを書き込み

ただ、このツールにもいくつか難点があるので注意!

・OSがインストールされているパーティションを削除できない
・ファイルシステムがNTFS以外に対応していない
・消去の確認不可

(2)Eraser
オープンソースで、フリーのデータ消去ツールでは最もメジャーらしい。
インストールすると、右クリックのメニューに「eraserで消す」という項目を追加してくれるので便利。
消去方法として先に挙げたDoDの他にGutmann方式を使用している。
Gutmann方式は諜報機関でも採用されている程信頼性は高い。
具体的な手順は下記の通り。

1.乱数で4回上書き
2.異なる固定値で27回上書き
3.乱数で4回上書き
4.検証

上記手順を見ればわかると思うが、処理時間がべらぼうにかかるのが玉にキズ。
個人レベルではここまで必要ないかも。

【参考文献】
完全消去 - HDDを手放す前に..

2005年12月12日

Wordのファイルサイズを小さくする方法

仕事で、Wordを使用して仕様書を作成したのだが、ファイルサイズが25MBもの大きさになってしまった。
ページ数は90ページ程度なのに、いくらなんでもサイズが膨らみすぎだ。
これではファイルの編集やファイル転送、印刷に余計な時間がかかってしまう。
そこでファイルサイズを小さくする方法を調べてみた。

どうやらVisioで作成した図面を直接Word文書にコピー&ペーストしていたのがいけなかったようだ。
この場合、Visio図面はWord文書にオブジェクトとして貼り付けられる。
このオブジェクトには元のデータまで含まれているため、Word文書のファイルサイズが大きくなってしまうのだ。

対策としては、メニューから「編集>形式を選択して貼り付け」を選び,図として貼り付ける。
この方法ではグラフィックデータのみが貼り付けられるため、ファイルサイズをかなり絞り込むことが出来る。

実際に作成した仕様書を上記の方法で再作成した結果を以下に示す。

Visio図面を直接貼り付けた場合(全114オブジェクト)
⇒サイズ:25560KB

Visio図面を形式を選択して貼り付けた場合
⇒サイズ:2186KB

なんと91.5%もファイルサイズが削減された!
ただし、この方法を採るとWord上で図面を直接編集することはできなくなってしまうので、注意が必要だ。
ちなみに「形式を選択して貼り付け」はVisioに限らず他のデータ(Excel、画像など)でも応用可能だ。

【参考文献】
東京都立大学工学部土木工学科土質研究室

前田雄介のホームページ