Thunderbird1.5で送信した添付ファイル名が化ける
私は公私ともメーラにThunderbird 1.5(以下TB)を使用している。
今日、そのTBがらみでトラブルがあった。
作成した資料をメールに添付して送信したのだが、受取人から添付ファイルがおかしいと連絡が続々と入ってきた。
状況をまとめると下記の通り。
・実際に送付したのはLZH形式に圧縮したファイル
ファイル名は2バイト文字
・受取人のメーラによって現象が異なる
Outlook Express(以下OE)の場合:
⇒添付したファイル名が「att<数字>.dat」となっている
Becky!の場合:
⇒ファイル名が一部欠落している
TB 1.5はリリースされたばかりなので、バグの可能性があると思い調べたところ、…ビンゴ!
まずOEの現象は、バグではなくOEがRFC2231に対応していないため。
「RFC2231」とは、添付ファイル名の多言語での扱いを規定する標準規格のこと。
TBではバージョン1.5からRFC2231での添付ファイル送信がデフォルト設定となっていたため、未対応のOEで受信するとこのような現象が起こってしまう。
次にBecky!の現象は、TBのバグによるもの。
Becky!はRFC2231対応メーラだが、TBでRFC2231の実装に一部誤りがあるため、ファイル名が欠ける現象がでたようだ。
この問題は次期バージョンで修正されるらしいが、問題が解消されてもOEでは正しく表示されない。
このままでは仕事上問題があるので、設定を変更し、これまでの仕様に戻すことにした。
パッチはここに用意されているが、下記手順でも変更可能だ。
1.メニューの[ツール]>[オプション]を選択
2.オプションウィンドウの[設定]タブを選択
3.設定エディタボタンを押下すると、about:configウィンドウが表示される
4.フィルタに「mail.strictly_mime.parm_folding」と入力
5.リストに表示された項目をダブルクリック
6.整数値0を入力し、[OK]ボタンを押下